悩めるママ達に!学習塾の塾長が教えるかしこい子育て方法

とある学習塾塾長が他塾の塾長から怒られそうな勉強・進学・育児についてのヒントをお伝えします。

【スポンサーリンク】

【噂】失敗?小学校英語改革ってどんなもの??

 

f:id:SyMy:20190418203728j:plain


みなさん、小学校英語改革ってご存知ですか?

 

これ、国が今推し進めている入試改革・教育改革の一環なんです。

大学入試が2020年に大きく変わる事はもう色々言われていますよね。

もうすぐなのにまだハッキリ決まっていない少々不安を感じる改革です。

 

でも、大学入試は大きく変わるんだ!という目標は決定です。

 

現行のセンター試験はなくなり、大学入学共通テストが実施されます。すでにプレテストは実施され、段々と試験内容の方針が定まりつつあります。

 

その大学入試に対応するために、高校でも今までの授業をガラリと変え、大学入試に対応するような授業を意識しています。でも高校だけで急に変えるのは大変です。生徒に意識させるにはどうしたらいいか。

 

そのためには、中学校から準備してもらおう!ということで高校入試をガラリと変えます。すると、中学校から授業改革が必要になります。こうなると、中学校でも同じ発想になり、特に政府が力を入れたいと思っている英語改革が小学校に降ってきたという流れです。

 

今の中1・小6年生は昨年度から試験導入された英語の授業を小学校で体験しています。そして2020年には小学校5・6年生(今の小4・小5)で英語が完全に教科化、小3・4で履修開始。また、プログラミング教育も必修化されます。

 

でも、先ほど大学入試改革の全貌がまだはっきりしていないとお伝えしましたよね?元がまだはっきり決まっていないので、この英語改革も非常にふわっとしています。

学習塾で働いている身としては、今はまだ試験導入といえど、一時のゆとり教育の大失敗のようにならなければいいなという気持ちです。

 

今回は噂レベルの英語改革を試験導入が1年経過して、塾に通っている生徒の様子などを通して英語改革の影響が実際にどうなのかをお伝えいたします。

 

<小学校での英語導入の発想>

とにかく「日本は母国語以外の言語にとても弱い」というイメージ。

これからグローバルな人材を育てていくにはやっぱり英語をもっと話せるようにしないとね!ということでの英語改革です。

 

そこで、もっと英語を小さい内から話していれば得意になるんじゃない?の発想で、小学校から導入。ついでに大学入試に合わせて中学も高校も英語のレベルをあげよう!だって小学校から英語やるんだもの!土台はできているよね☆と、簡単にいうとこんな感じです。

 

<授業>

では具体的にどういう授業をするのか

  • 会話
  • 教科書の文章リーディング

 

基本の授業はほとんど歌や会話です。まあ、小学生ですから、とにかく楽しみながら英語に慣れていってほしいということです。

 

【現実】

英語が好きな子→別に楽しくない

英語が嫌いな子→もっと嫌い

 

という意見が当塾では多かったです。というより、学校の英語の授業が楽しいと答える子は今のところいません。あらら。。。

 

「英語が好きな子」は、すでに英会話教室に通っていたり、家で英語に触れる機会がある子で、「英語ができる子」ととらえてください。今は英会話教室に幼い頃から通っていたり、ご両親、または片親が外国の方、親戚が外国の方、または親戚が外国に住んでいる。しょっちゅう海外に行く家庭も多いので、「英語ができる」子は1クラスに3割程度います。小学校ですでに英検3級を持つ子も増えています。(それ以上は日本語が難しいのであまり取得している子はいませんが、それ以上の級を保持している子もいます。)

 

そんな英語ができる彼らにとって、小学校の授業はつまらないそうです。

できる子とできない子の間に差がありすぎるのと、それを教える先生が日本人で英語がそんなにできない先生ですから、当然といえば当然のような気もします(ネイティブの先生が指導してくれる学校もあり)

 

そして、もちろん「英語ができない子」にとっては楽しくない時間なのだそうです。

 

<基本方針:書けなくても、聞けて話せればそれでいい>

教科書の中身は正直なところ、現在の中学校の内容よりも高度です。(教科書は本格導入の時にまた変わるようですが、レベルはそんなに変わらないと思います。)

 

ips細胞の山中教授についての話や宇宙ステーションの仕事の話など、(英語の前に国語だろうと突っこみたくなる内容)今までの英語の教科書の使えない英語代表「This is a pen.」の影はありません。

 

そんな難しいレベル無理なのでは?と思うかもしれませんが、「子供は好きな事ならすぐ吸収して話せるでしょう?」という希望の元、「聞いてなんとなく意味が分かって、自分の事をいっぱい話せればOK!」ということらしいです。

 

そして文法や「書く」ということは一切しません。また、主語も「I」と「You」のみの学習です。

 

「They」「We」「He」「She」などは覚えなくてもいいし、とにかく書く必要はないということで、英語の難易度のバランスを保っています。

 

小学校で会話重視の英語をやってくれるのであれば英会話教室に通う必要なさそうですね。

 

<問題点>

苦手な子、得意な子がいても、英語に触れる機会があるのはいいことだと思います。

でも、以下のような問題があります。

 

  • 教える先生の質に差がある
  • 各小学校で英語の授業の時間が統一されていない
  • 小学校で英語を学習することになったので中学校での学習単語量が今までより大幅にアップする

先ほども少し触れましたが、教える先生の質に差があるのは、上達に大きく影響します。

ネイティブの先生がいる学校はいいですが、(それだって、オーストラリア英語、イギリス英語、アメリカ英語 等 発音も単語も違うのですが)日本人のそんなに英語が得意ではない先生しかいない学校は、先生も子供達も大変です。

 

また、一応「〇時間やった方が好ましい」という授業時間の指針はありますが、他の教科も削れないので、「やれるところはやってください」という、完全に各学校に任せた指針なのです。

 

ということは、1週間の内にたくさん英語をやる小学校と、全くやらない小学校が存在するということです。

 

これでは各学校によって、英語のレベルに差がでてしまいますよね?そしてもっと恐ろしいのが、それぞれ違うレベルの英語力の小学生達が同じ中学校に進学する場合があるということです。

 

近隣の小学校を卒業した生徒さんは同じエリアの中学校に通いますよね。そして片方の小学校では英語をかなりの時間学習していて、片方では全くやっていないとします。

中学校としては、小学校のカリキュラムはしっかり履修している前提で授業をするわけですから、小学校で英語をほとんど学習していない子はおいていかれます。

 

さらに現在の中1から英語の学習レベルは上がり、学習する単語数も約5000語ほど増えることになりましたので、かなり急いで学習しないと間に合いません。

 

しかも、一番大変なのが、中学からは「書く」ことがあたりまえになります。

 

今まで一切書けなくて良かった小学校英語からいきなりたくさんの単語を書けなければいけなくなります。

 

結局小学校で「書けなくてもいい」として、難しい英語をたくさんやらせておきながら、その難しいことを中学でいきなり「書けなければいけない」状況に置かれます。その間、誰も「書く」ことを教えていないのにも関わらずです。

 

国語で想像してみてください。「あいうえお」も何も書けなくていいよーと言っておきながら中学校で漢字や四字熟語をいきなりやりますか?英語も本来言語なのですから国語と同じように「書く」ということをしっかりやらないといけません。

 

そこで、結局誰も教えてくれないわけですから自主的に「書く」をやっていかなければならなくなるんですね。

 

<ベストな対策は>

英語が難しくなるならば、英会話教室にいかなければ!とお思いになるかもしれませんが、むしろ今までよりも「書く」ということが重要になってきます。

 

英会話教室のようなことを学校がやるわけですから、これからもし習い事を検討するのであれば、「書く」ことを中心に教えてくれる塾をオススメします。

 

これは、私は学習塾の塾長だから言っているのではなく、今の中学校や高校、大学入試を見据えて必要なことを語っています。

 

読めて聞けて話せても、書けなければ点はとれません。

 

結局点数が成績に一番ひびきます。

 

以前の記事に習い事の話について書きましたが

 ↓

www.toarujukucho.com

 

「幼い内に英語に触れないと英語耳が育たない」とお考えの方多いですよね?

 

それは今の子供達においては全く心配いりません

今の子供達は格段に昔よりもリスニング能力がたけています。

 

なぜなら日常に英語があふれているからです。

 

海外旅行へ行く機会も増えました。

英語の歌もいつでも流れています。

海外ドラマも増えています。

街に外国人が増えています。

 

自然と英語に触れる機会が格段に多いのです。

 

事実、当塾の生徒さんで、小さい頃に英会話教室に通っていた子と、全く通っていない子と、リスニング能力に差はありません。

 

英語が嫌いといっている子でもカラオケで海外アーティストの曲を完全に歌い切ります。

 

将来海外で生活することを見据えているのであれば、幼い頃から英会話教室に通うのも必要かもしれませんが、日本の大学へ進学するならばリスニングや発音を気にするよりも、誰も教えてくれない「書く」ことに集中した方が確実です。

 

また、もし幼い頃から英会話スクールに大金を使うのであれば、ぜひ中高一貫の私立の学校で英語に力を入れている学校(難関でなくてよい)を検討してください。

 

難関私立を受験する必要はありません。

 

www.toarujukucho.com

www.toarujukucho.com

 

私は中学受験については色々思うところがありまして、一概に「受けたほうがいい」「受けない方がいい」と判断できるものではないと思います。特に難関私立受験は中途半端な気持ちや知識ならば「やめたほうがいい」とアドバイスすることの方が多いと思います。

 

ただ、難関私立でない私立中高一貫校受験は推奨する場合もあります。それは

 

  • いじめが少ない学校が良い
  • 英語教育のしっかりした学校が良い
  • 厳しい躾をしてほしい

という場合です。

 

中高一貫のメリットは、同じ学校で統一した授業を受けられるという事です。

国の教育指針が実験的にコロコロ変わる影響を受けやすい公立の中学校高校で3年ごとに入試が入ってくると、教育方針も違う上に入試勉強で時間を奪われます。

 

中高一貫であれば、同じ環境の教育を6年間通して受けられますし、公立よりも授業の質は高いです。高校入試の必要もありませんし、余裕をもって大学入試の準備もできます。

 

もし、英語を重視するのであれば、英会話教室より是非私立中高一貫校にお金を費やす事を強くお勧めします。

 

しかし、そもそもなぜこんなに英語英語とあわてなければいけないのか、一番大切な日本語すらあやふやになってしまっている時代です。もっと力をいれて勉強しなければいけないものがたくさんあるのに、変な流れになってしまっていると常日頃疑問をもちます。

 

この改革にまどわされず、自分の子供にはこういう教育をしたい!という理念があれば全く心配することはありません。ご自分達の判断を信じて英語以外の理系科目に特化した学校を目指すもよし。芸術の道に進むもよしです。大事なことは子供がどうしたいのか、どう育ってほしいか、よく考える事と、周りの意見に惑わされない事です。

 

「皆が英会話教室にいっているから」「皆が受験するっていってるから」ということで子供の将来を決めないでください。

 

この改革が後に「改悪だったね」といわれないことを願います。

 

 

 

 

(写真:ぱくたそ)

 

 

 

【指導事例⑤】小学1年生で入塾Eちゃん:IQテストで記憶力に問題ありと判定。

f:id:SyMy:20190425162733j:plain


 シリーズでご紹介している、今まで当塾に在籍していた学習障害のあった生徒さん達の実際の指導事例です。

 

当塾は学習障害専門塾でもなく、普通の学習塾なので、専門家でも何でもない普通の塾長や講師達が試行錯誤・悪戦苦闘しながら体当たりで個性の違う生徒さん達を指導してきた生の声をお伝えしています。

 

今までのシリーズでお伝えしてきた生徒さん達、色々な事がありました。

↓↓過去記事こちらです↓↓

 

www.toarujukucho.com

 

 

www.toarujukucho.com

 

 

www.toarujukucho.com

 

 

www.toarujukucho.com

 

今回は私が講師だった頃に出会った小学1年生の女の子Eちゃんの事例です。

 

<小学1年生で入塾Eちゃん>

Eちゃんは専門家のところへ行っても学習障害はないといわれました。ただ、IQテストで「記憶力に難がある」と断定されたそうです。

原因は低体重で生まれたからとのことでした。(低体重で生まれるとなぜそんなことがおきるのかはよく知りません。)

 

Eちゃんはとても女の子らしく、優しい素敵な女の子でした。

ただ、体の発達が遅いように見受けられ、体は小さく、しゃべるときも口に唾がたまりやすく、「先生」と発音するときも「ちぇんちぇい」となってしまいました。視力もかなり弱く、指の力も弱かったので、文字を書いたり、細かい事をするのがとても困難でした。

 

それと、答える時に自信がなくて、先生の顔を見て判断してから答えるクセがあったので、質問をするときはどんな時でも一定の表情を保つように心がけました。

 

入塾時は1年生で、お母様は塾に通うという事に不安を感じているようだったので、無料体験授業をお母様にも見学していただきました。

 

体の発達もそうですが、なんとなく精神的にも幼いように感じられたので、初回は私の膝の上にのせて授業をしました。

 

数字が覚えられないというのが悩みだったそうで、一緒にホワイトボードに絵をかきながら、「2」ならば、2本の脚で立つ動物の絵を描いてもらったりして、緊張をほぐしました。1~10までの数字で特に覚えられなかったのは8と9でした。

 

どうしても覚えられなかった「8」と「9」を覚えさせた方法

 

「8と9がどうしてもおぼえられましぇん。。。」ともじもじ言うEちゃん。本人も相当悩んで気にしているようでした。

 

ここで大事なのは「覚えらない」の意味を把握することでした。

音がわからないのか、形がわからないのか。

Eちゃんは音は「ハチ」「キュウ」と発音していて、どちらが大きいかもわかっていました。でも「8」「9」と数字にされるとどっちがどっちかわからなくなってしまいます。

 

彼女は形の認識が少し弱いように感じられました。

そこで、8を大きく描いて、何に似ているか聞いたところ、「雪だるま」と言ったので、一緒に8を雪だるまになるよう落書きしました。そして、その雪だるまに私がアテレコをしました。「はじめまして、Eちゃん!」と雪だるま役で会話をすると、Eちゃんも楽しそうに「はじめまして」と挨拶をしてくれます。そして「僕の名前はハチです。」と自己紹介をしたら、「雪だるまのハチさん」と覚えてくれました。

 

今度は9を大きくかきました。何に似ているか聞いたところ、「風船がしぼんでいる」と言いました。

この時子供の感性はおもしろいなー。と感動してしまいました。たしかにしぼんだ風船のように見えます。

f:id:SyMy:20190510193300p:plain

「じゃあ、風船がキューッってしぼんだんだね」

と言ったら、「9」の名前もおぼえてくれました。

 

そこで、1から10まで大きな声で読みながらホワイトボードに書いてもらったところ、パーフェクトにできました。

ものすごく嬉しそうで、自信をつけたように見えました。

 

そして入塾を決意してくださり、国語と算数を受講することになりました。

 

足し算引き算 

 

数字を覚えられたことで少し自信をもってくれたEちゃん。今度は足し算引き算です。なかなか大変でした。しかし、子供は体で覚えたことやインパクトのあることは割と早く覚えてくれるので、今度は教室の床のタイルを使いました。スタートのタイルとゴールのタイルを決め、スタートのタイルにEちゃんを立たせ、足し算をさせます。その数のタイルをゴールまで進んでいきます。「グリコ」「チョコレート」「パイナップル」のゲームみたいな感じですね。

 

ゴールまでいったらご褒美として休憩をとって、塾の休憩室で5分間ジュースを一緒にのみました。休憩しているつもりのEちゃんは楽しそうにしていましたが、実はこの時ついでに時計を使って足し算の練習をし、時計の読み方も教えました。

 

「あと〇分で休憩終わりよ、足したらいくつ?」

という風にです。

 

そんな感じで、ままごとのお店屋さんごっこをしてお金の計算をしたり、とにかく勉強は楽しいという感覚を大事にしてもらうために、色々な工夫をしました。

 

ご家庭でも宿題を丁寧にみてもうよう協力してもらい、お手伝いもさせるようにお願いしました。

コミュニケーションで足し算引き算時計九九などはおぼえられるからです。

 

www.toarujukucho.com

www.toarujukucho.com

www.toarujukucho.com

 

学年が上がるにつれ、Eちゃんは何度も勉強の壁にぶつかりました。

 

<国語での特徴>

  • 音読では文字を読み飛ばしてしまう。
  • 字を小さく書けないので枠からはみ出してしまう。
  • 丁寧にゆっくり書いても字が乱雑。

 

<算数での特徴>

  • 形の認識が弱い
  • 書く文字が大きすぎてひっ算を余白に書けない
  • 書く文字が乱雑で見間違い、計算ミスをする
  • 指の力が弱く、ものさし等道具を使って作図ができない。

 

とにかく算数で困ったのは形の認識と作図でした。

鋭角と鈍角の違いや、異なる図形を判断するのが困難だったので、作図にも影響しました。

 

f:id:SyMy:20190510200918p:plain

( ↑ 左が鋭角:鋭い角 右が鈍角   これが見分けられない)

 

 

また、指の力(力加減の操作?器用さ?)が極端に弱く、ものさしで真っすぐに〇cm線を引くということもできませんでした。必ず線を引くまでにものさしがずれてしまい、斜めになったりガタガタしてしまうのです。コンパスもつかえませんでした。

本人は何度も集中してやっていましたが、(集中しすぎるとよだれがたれてしまう)なかなかうまくいかず、コンパスも片手で弱い力でも楽に使えるものを色々探してきて用意しましたが、全てうまくいきませんでした。

 

唯一、「〇cmの直線を引く」という問題だけはなんとか克服しました。

 

その方法はまず、長さは気にせずにものさしで長めに直線を一本ひき、あとから〇cmになるまで線を消すという方法がうまくいきました。コンパスもものさしにあてて〇cm分開くということができないので、3cmの半径の円を描くときは長めの直線をものさしで書いて、3cmになるまで消し、その線にコンパスを当てるという方法で開きました。(それでも綺麗に回せないので、円がずれる。。。)

 

なんとかそれでも小学6年生まで進んだのですが、お母様から通級の相談をされました。

 

私はその時「通級」というものを知らなかったので、聞いて驚いたのが、「ちょっと授業についていけない子がたまに授業の時間に別の教室へ行き、授業とは関係のないもの(全学年の復習や図工等)をやり、授業がおわったら戻ってくるシステム」ということでした。

また、授業にでていなかったのに、その授業の宿題やプリントは渡されてやってこなければならないとのことでした。

 

私には、それは「集団授業で面倒な子を省いて先生が楽をする」ためのシステムにしか思えませんでした。(本当によく知らないのでこういう印象をその時もちました。すいません。)

 

例えばその抜けていた授業のフォローを放課後先生がマンツーマンでしてくれるならば、まだ良いと思いますが、そのフォローがないとどんどん授業にはついていけなくなります。そして学校側は「塾へ行ってください」と保護者に言うそうです。

 

お母様は通級のシステムを最初によく知らずに言われるがまま受けたそうです。

こちらも学校で「習っていないものが増えていく」とふまえて授業をしていくことにしました。

 

素直で明るいEちゃんにいじめの影が。。。

Eちゃんも6年生になって、なんとかお勉強はがんばっていましたが、相変わらず道具を使った細かい作業ができないのと、話し方や見た目の幼さは小学校1年生のままのようでした。新たに弟も生まれ、ご家族がEちゃんにつきっきりで勉強をみることも大変になってきました。

 

そんななか、いつも明るかったEちゃんがだんだんとぼーっとしていたり、暗い時があったので、

「どうしたの?」ときくと、「学校でEだけお友達から仲間外れにされるのよねー。少し寂しいの」というのです。

「そうなんだ。それは嫌ね。ママやパパは知ってるの?」とたずねると、

「ママは『そんなの気にしない方がいいよ』っていうんだけど、頭ではわかっててもやっぱりEは気になっちゃうのよねえ。気にする自分が嫌になっちゃうのよ。」

と気持ちを教えてくれました。

 

なんとも心が痛かったです。

詳細はわかりませんが、小学校の頃の女子って時々そういうことしますよね?私も仲間はずれにされた経験ありました。私の場合は体がクラスで一番大きく、(態度も)ケンカには自信があったのでなんともありませんでしたが、それでも良い気分ではありませんでした。

 

Eちゃんは、そういうお友達を嫌うのではなく、気にする自分を嫌になるという、純粋でいじらしい子なのです。

 

色々励ましの言葉を考えましたが、良い言葉がみつからず、「1年生以来久しぶりに先生の膝に乗りますか?」ときいたら、「え~、いいんですかあ?」と恥ずかしそうに反応してくれたので、「たまにはいいんじゃないですか?」と言ったら、嬉しそうに膝の上に座りました。

 

そこで「つらかったね。」と言ってぎゅーっと抱きしめだら、Eちゃんはボロボロと大粒の涙を流しました。自分でも6年生だから甘えてはいけないとがまんしていたみたいです。私の腕やスカートに涙がついて、「先生、ごめんなさい」と気を遣うので、「大丈夫だよ。気にしないで、それより誰にも言わないから今いっぱい泣いていいよ。」といったら、声には出さずに静かにたくさん泣いていました。

 

中学生になって

とうとう中学生になりました。

進学にあたり、中学校からは特別支援学級の打診があったそうですが、以前特別支援学級にいた生徒さんの保護者がとても後悔していたので、塾としてはオススメしない旨をお伝えしました。そのかわり、とても大変な毎日になることもお伝えしました。

 

 

www.toarujukucho.com

 

そして、今の神奈川県公立高校の入試システムや私立高校についての説明もこの時にしました。

 

神奈川県の私立高校では

  • 部活動を3年間続ける
  • 皆勤賞
  • 委員会役員
  • 部長
  • 英検等各種検定

等、その他にも色々優遇されることが多いからです。他にもバスケ部や吹奏楽部等特定の部活動で良い成績を残すと特待生として奨学金がもらえたり、ほぼ学費が免除されたりします。場合によっては公立よりも学費がかかりません。

 

「最初から言ってくれればやったのにい!」ということを防ぐために当塾では新中学1年生には保護者にもこの説明は必ずします。

 

Eちゃんももし学業がうまくいかなくても私立高校なら皆勤賞などで優遇してもらえるチャンスをフルで活用して少しでも行ける学校の選択肢を増やしてほしかったのです。

 

Eちゃんの異変

中学校生活のスタートはEちゃんにとって大変なものでした。

まず板書がうまくできないので、授業中のノートを十分にとれず、大量の宿題もなかなか終わらず、文字も小さく余白も少ない教科書や問題集に書き込む事も困難でした。

だんだん、暗記が出来なくなってきて、宿題も中途半端なやり方で終わっていたり、(「~であるから。」 と答えようとしているのに 「~であるか」 というように途中まで書いて終わっている)

 

呼びかけへの反応もさらに薄くなり、問題を考えるときに目をしばしばと瞬きさせる回数が増えていました。

 

テストも4割~5割で、正直な所、こちらの予想通りだったのですが、小学校でそんな点数を取ったことがなかったので、本人はショックで泣いていました。

 

解答をみると、最初から丁寧に解いていって、後半の時間がなくなってしまったようで、後半は何もこたえられていませんでした。

 

手の不器用さも小学校の頃から変わっていないので、丁寧に書こうとすると時間がどうしても足りなくなります。「選択問題だけでも探して先にやる」なんて技は彼女には難しく、テストで内申点を稼ぐのは難しかったです。

 

では、提出物で巻き返せるかというと、それも難しかったです。理科や数学ではきれいにグラフを描く事ができず、先生が「大事なところは色分けをして」といってもどこが大事か判断がつかず、問題集や教科書ほとんどの文章をマークしてしまい、全ページがピンク色に。。。フリクションのマーカーをつかっていたので、何度もやりなおすうちに教材もノートもぼろぼろになってしまいました。

 

先生からは提出物をしっかりできていないとみなされ、内申点は「2」に。。。

 

以前神奈川県公立中学校の内申について書いた過去記事です。↓

 

www.toarujukucho.com

 

Eちゃんのストレスはかなりのものになっていたと思います。

 

がんばっているのにできない。

やりたいのにできない。

親も塾の先生もがっかりさせてしまった。

 

日に日に元気がなくなっていくEちゃん、とうとう宿題もやらなくなってしまいました。

 

小学校の頃は「お勉強楽しい!」と言っていたのに中学生になって、もう楽しくは感じていなかったでしょう。

 

 

<苦渋の決断>

 

苦渋の決断でしたが、Eちゃん、Eちゃんのお母さんと話し合い、「退塾」ということになりました。

 

理由は彼女の精神的ストレスを軽減する為です。

 

もちろん、塾を辞めれば彼女の成績は下がってしまいます。勉強も大変でしょう。

でも、このままでは学校も大変、塾も大変。さらに塾の先生の期待を裏切りたくないというEちゃんの気持ちはただのストレスになってしまいます。

 

Eちゃんのお母さんには

  • とにかく一度塾を辞めて、休ませる方が良い
  • でも勉強は大変だから、ころあいをみて、また塾か家庭教師を検討してほしい
  • Eちゃんが当塾を大好きという気持ちが、「期待を裏切りたくない」になるとかわいそうなので、別塾の方が今は良いと思う。もちろん当塾に戻りたければいつでも大丈夫
  • 高校はこだわらなければ絶対にどんな人でも行けるので、お母さんもEちゃんもそこまでストレスに感じないでほしい
  • 別の塾に行っても高校入試などわからないことはいつでも遠慮なく聞いてほしい
  • 用がなくてもいつでも塾に遊びに来てほしい

ということを伝えました。そして、別の塾に行く時に参考になるようにEちゃんの苦手分野と今後指導した方が良い事などを書いたお手紙もお渡ししました。

 

Eちゃん本人には

  • Eちゃんが自分にがっかりしても、自分の事をどんなに嫌いになっても先生はEちゃんにがっかりしないしずっと大好きそれは一生変わらない。
  • 中学は大変だけれどもう少したてば慣れるから心配しないでほしい
  • 学校の先生の言うことをしっかり守ってほしい
  • いつでも塾に遊びに来てほしい

 

ということと、Eちゃんの勉強以外の良い所をたくさん言って(歌が大好き、歌が上手、かわいい、美人さん、小さい子供にやさしい、女の子らしい、敬語がとても上手等他にもたくさん)だから、将来は良いことしかないよ!と伝えました。

 

実際彼女は今の子供達が使うような「うち」「やばい」「~じゃねえ」などの汚い言葉遣いは一切しない、上品で女の子らしい子でしたし、挨拶もしっかりでき、赤ちゃんをあやすのも得意でしたので、将来保育の仕事などやれることはたくさんあると思いました。

 

<現在>

 

現在中3になった彼女は別の集団指導塾に通い、時々当塾に遊びにきてくれます。高校入試のアドバイスなどもしています。そして、遊びに来てくれた時はお互い思い切りハグをします。

 

私の判断が正しかったのか間違っていたのか、もっと出来た事はなかったかまだ今もできることはないか等、ずっと考えています。

 

当塾は在籍生徒以外への連絡は一切しませんので、基本的にEちゃんがこちらを頼ってきたときのみのアクションになりますが、いつでも頼ってこれるように今も彼女のカルテと彼女へのアドバイスシートはすぐに出せるように用意してあります。

 

高校入試を無事乗り切ってほしいです。

 

(写真:ぱくたそ)

【裏技】トイレの時間を有効活用!暗記のテクニック

最近暗記が苦手なお子さんが多く、当塾でも「うちの子暗記が苦手なんで、塾に行こうと思って」という理由で入塾を希望される方が増えています。

 

でも暗記って、実は若ければ若いほど得意で、年齢を重ねていけばいくほど衰えていくものなのです。(悲しいー)

 

だから、暗記は実は子供のうちが絶頂期で、この幼い内にどれだけ色々な事を覚えさせるかでその子のその後の人生に大きく影響していきます。

 

しかも、暗記は家庭で工夫してやった方が断然効率もいいですし、よっぽどすごい暗記法を専門に伝えている塾等でない限り、塾で暗記をするのはお金と時間の無駄です。

 

解き方を解説してもらう→塾

 

暗記→家

 

と思ってください。

 

脳みそに直接ペンで書きこんで暗記できるならやってあげたいですが、実際に暗記というものは自分で覚えようとして、集中しなければ難しいです。

 

中学・高校生になると、ゴロ暗記や、ひたすら書いて覚える暗記法など、塾で教わることもあると思いますが、簡単な英単語や漢字、九九、年代暗記などの小学生までのレベルのものは家で覚えたほうが断然良いです。

 

以前コミュニケーションで簡単に九九を覚える方法をご紹介しました。普段の何気ないコミュニケーションを、将来あまり役に立たないゲームキャラクターや子供番組のキャラクター名を覚えることに使うかわりに九九や英単語の暗記に活用しましょう!

 

 

www.toarujukucho.com

 

漢字などは体で覚える

 

www.toarujukucho.com

 

その他に、裏技として、暗記した方がメリットだらけなものは

円周率3.14の倍数です。

 

これは10倍までの10個でいいですし、厳密にいえば、1倍と10倍は覚えなくていいので8個で済みます。

これを覚えてさえいれば、いちいち毎回計算する時間が省けますし、計算ミスがなくなります。

 

難関私立校受験をする子は皆暗記しています。

 

スッと暗記できる子はいいですが、暗記が苦手な子はどうしたらいいでしょう?

 

その方法は、暗記したいものを紙に書いてトイレに貼る事です。

 

トイレは短い時間ですが、一日に必ず一回はいきますし、意外と集中する場所です。しかもヒマをもてあます空間でもあります。トイレに漫画やスマホを持っていくのではなく、暗記の時間にしましょう。

 

ただ、トイレに暗記したいものを書いた紙を貼っても見慣れてしまっては効果は薄いですし、見なければ意味がありません。

 

ちょっとしたコツがあります。

 

<トイレ暗記 初級編>

まず、暗記するものを書いた紙を貼る場所ですが、

用を足すときに真正面に見えるところにしてください。

 

女の子なら便座に座った時の正面の壁1か所で済みますが、男の子なら2か所ですね。

 

紙はなんでもいいですが、なるべくシンプルなものにしてください。コピー用紙やチラシの裏などでいいです。かわいいキャラクター等が印刷されたものだとそっちに集中がいってしまい、効果が半減してしまいます。

 

インテリアをかっこよくしたいご家庭には向いていませんが、トイレだけかっこ悪くなると我慢して、子供が暗記をしやすいようにサポートしてあげてください。

(くれぐれもデザインよく額などに入れたりちょっとでもかっこよくみせようとDIYなんてしないでくださいね!)

効果がなければ外せばいいわけですし。

試しにやってみてください。

 

1度に覚えるものは10個以内

たくさんあってもヤル気を失いますし、トイレの短時間では覚えきれません。10個以内にしてください。

曜日の英単語なら7個ですし、円周率の倍数なら10個。月の英単語などは12個になってしまいますが、1月~6月、7月~12月の6個ずつに分けてもいいでしょう。

 

縦に大きく書く

暗記するものは必ず縦に1個ずつ書いてください。また、大きくないと視覚的なインパクトが弱いので、必ず濃く、太く、大きく、きれいに書いてください。

 

そうすると、例えば英単語の場合

 

横に書いてしまうと September    October   November  December

となりますが、

 

 

(9月)  September

(10月)     October

(11月) November

(12月) December

 

 

このように縦に書くと、一見複雑そうな単語でも9月から12月は全て最後が[~ber]となっていることに気がつきますし、9月から12月までの4つの内3つは[~ember]が共通していることが視覚的にわかりやすくなります。

(注:一番最初に貼るときは色も下線もつけず、シンプルに)

 

<トイレ暗記 中級編>

初級編だけだと、最初の内は興味を持ちますが、見慣れてしまい、しかも暗記しない可能性があります。

より効果を高めるために、テストをしてあげてください

お母さんがトイレに行く度に覚えておいてもいいですし、台所の目立たないところに同じ紙を貼り、それを見ながらテストをしてあげてください。

 

覚えていなかったら本人が望めば何回でも覚え直し、挑戦しなおしさせてあげてください。別に1日1回でなくていいです。

 

そして、何度も間違えてしまうものはいつも間違えるところを赤く線をひいたりして目立たせて貼ります。

 

期限を決める

 

暗記するものを書いた紙に暗記を完了させる期限を設定し、明記してください。

期限がないとだらだらして、覚えません。

 

<トイレ暗記 上級編>

ここからは上級編です。

より暗記の効果を高めるには

親も一緒にやる

事が大事です。

 

ドンドン暗記をやっていって、テストもされると、子供はその内「なんで自分だけやらなきゃいけないの?」となります。

 

親が一緒になってお互いにテストしあったりすることで、「お父さんよりできた!」

「お母さんもう覚えてる!すごい」など、競争心が出ます。そして、親もやっているのでそれが当たり前な感覚になります。

 

ご褒美はあげない

できたからといってご褒美をあげないでください。

別に何も偉いことはしていません。ご褒美をあげてしまうと自分は偉いことをしたような勘違いをしてしまい、その後もご褒美をあげないと勉強をやらなくなってしまいます。

 

私はお小遣いもいらないと思っている派ですが、勉強をしてその対価をもらうなど変なしつけはいりません。労働に対価を払ってあげてください。

家のお手伝いをしたらお菓子をあげたり、兄弟の勉強を見てあげたらゲームを許してあげたりです。

 

当塾で「うちの子勉強嫌いなんです」と相談に来るお母様のほとんどが、テストでいい点をとったら1000円あげる、スマホを買ってあげる等過剰なご褒美で子供をやる気にさせようとしますが、すべて逆効果になります。そんなことをしなくてもやる子はやります。むしろ、性格悪く育ってしまいますよ。

 

やってあたりまえのことにご褒美はあげない

 

そのかわりに言葉で、「すごいね!できたね!」と、評価してあげてください。

 子供が一番喜ぶのはちゃんと認めてあげることです。ですからできたときに、「じゃあ、つぎ!」とすぐ次の暗記をさせるのではなく、「すごいね!がんばったね!」と評価してあげてください。お母さん、お父さんの「愛情を注ぐ」という労力をお金や物で代わりにして楽をしないでください。

 

他にも飽きさせない工夫として、ご褒美ではありませんが、気になるクイズの答えを賞品にするというのも使える手です。

 

暗記する紙の最初にクイズやなぞなぞを書きます。そして、暗記ができたら、なぞなぞの答えを教えるという条件にします。

 

どんなに簡単ななぞなぞだとしても、暗記ができなければ答えは教えません。すると、ずっと気になって、答えを聞きたがり、結局暗記を頑張ってくれます。

 

この方法だと、なぞなぞを考えることで脳も鍛えられますし、暗記もできますし、ご褒美もいりません。(素晴らしー!)

 

おまけ

初級編から上級編までトイレ暗記の裏技をご紹介しましたが、もっと効果を高める方法としては

 

親もトイレに漫画やスマホを持ち込まない

 

ということが大事です。

 

まず、スマホ等をトイレに持ち込むのはお行儀が悪いですし、メリットひとつもありません。でも、結構やっている人います。

 

今すぐやめましょう。

 

汚い(トイレにいった手でスマホを触り、料理もするのですか?)

痔になる

他の人が待っている

スマホのカメラで盗撮されているかも!?

 

ほら、良いこと一つもありません。

親もスマホ等をトイレに持ち込まない事で、子供に良いお手本を見せられますし、同じように暗記の紙を見ることで、「どうしたらもうちょっと覚えやすくなるかな?」など、工夫のアイデアを考えることもできます。「確かに暗記は難しいな」と思えば子供に対しても「なんで覚えられないの!」なんてイライラしませんし、「お母さんはこうやって覚えてみたよ」なんてアドバイスもできて、コミュニケーションが深まります。

 

トイレ暗記、オススメです!

 

「指導事例④】中学3年Dちゃん 。学習障害の有無不明。

シリーズで紹介している、今まで当塾に在籍していた学習障害のあった生徒さん達の指導事例集です。

 

当塾は学習障害専門塾ではありません。普通の個別指導塾です。そして私も専門家でもなんでもないフッツーのおばさん塾長です。

 

そんなフツーの塾のフツーの先生達が悪戦苦闘・試行錯誤しながら、それぞれ個性の違う学習障害の子達と向き合った指導事例です。

 

これまでの記事はこちらをご覧ください↓↓↓

 

 

www.toarujukucho.com

 

 

www.toarujukucho.com

 

 

www.toarujukucho.com

 

続きを読む

気持ちを伝えるという事

これまでの記事に私が生徒達に「大好き」「愛している」と伝えているということをお話しました。

 

www.toarujukucho.com

 

 

www.toarujukucho.com

 

文字だけで見ると、まるでセクハラしているみたいですが、(笑)

決してそういうわけではないのですよ。

 

これは褒めて伸ばすの延長というか励ましの要素が大きいです。

 

 

www.toarujukucho.com

 

 

でも、みなさん、ご自分のお子さんに心では思っていますよね?

 

ママがいないと不安で泣いてしまう子

小さい体でがんばって重い荷物を運ぶお手伝いをしてくれる子

知らない事を知って大喜びで両親にも教えてくれる子

 

可愛いし、大好きだし、愛してますよね?

 

親は言葉に出さなくても信頼で伝わることもあると思います。もちろん、言葉にだしている家庭もいるでしょう。

 

でも、他人も言ってもいいんじゃないでしょうか?

 

私の生徒は私の子供ではありません。でも、確実に教え子です。

 

そう、教えです!(無理矢理)

 

ぎりぎり「子」が入っています!(ごり押し)

 

でも他人です。だから思っている事、正直に言います。

「他人でも、あなたの事を思っている人がいる」ということをわかってほしいからです。

 

それは私が思春期の頃、色々進路で悩んだり、葛藤があったとき、家族にも相談したくない時がありました。

 

そんな時、誰かにただ話を聞いてほしい。それだけで救われるような気がしました。でも、そんな人はいませんでした。

 

下手に学校の先生に相談したら、家に連絡されたりするかもしれない。家族は「くだらない」と一蹴するかもしれない。

 

現在大人になって、学習塾の塾長という立場になり、時代もかわって、「今」を生きる子供達をみていると、寂しがっている子が多い印象を持ちます。

 

当塾の7割の子が親が共働きです。2割が父子・母子または親以外の親戚とくらしている家庭です。1割が専業主婦のお母様が常に家にいる家庭です。

 

親がいないからさみしがっているとは言い切りませんが、お母様が常に家にいるご家庭よりも普段一人でいる時間の多い子のほうが甘えん坊のような気がします。

 

子供は何が原因で勉強につまずくかわかりません。

 

私が子供の頃、「赤」がきらいで、赤いデザインを多用することの多い国語が苦手でした。「青」を使用する事の多い算数は好きでした。そこで、自分で国語のノートや教科書のカバーを青にしてみたところ、まだ苦手意識が薄れる気がしました。

 

他にもいじめで悩んでいて集中できなかった子

兄弟が留学してしまい寂しかった子

好きな子ができて何も手につかなかった子

 

色々な理由で集中できなかった子がいます。

 

そんな時に、ただ話を聞くだけの他人がいてもいいのではないかとおもっています。

 

そう、私は子供達にとって「ちょうどいいおばさん」になりたいのです。

 

色々な悩みを聞いてもらった上で、「君が大好きだよ。だから応援するし、もっと頼っていいんだよ。勉強がんばろう。」と伝えてもらったら、子供たちはちょっとでも安心してくれるのではないでしょうか?

 

子供達はちゃんと「見てくれている」という確証を得られると本当にがんばります。ですからかなり多くの宿題を出さなければいけない時も、ただだすのではなく、本人の日々の過ごし方を聞いて、一緒に計画表を作ります。

 

そしてどんなに忙しい子でも、ご飯を急いで食べることにしたり、お風呂の時間をもう少し短くしたり、寝る前の10分すらも暗記に活用したり、時間は作ろうと思えばいくらでも作れるのです。

 

そこをごまかさせず、「この時間があればプリント1枚できるね」という風に1日単位でどの範囲をどのくらいやるかしっかり計画を一緒にたててあげると、「えー!」というリアクションはあれど、しぶしぶ観念してやってきてくれます。それは、ただ何も考えずに宿題をどっさりだしているわけではないこと、生徒自身のことを親身に考えてやってくれているということを生徒が理解してくれるからです。

 

子供は信頼していない相手に説教されたら嫌いになるだけです。

「自分の為を思ってくれている」と思うと、それにこたえてくれます。

 

そういう時、本当に「がんばっているな」「偉いな」「大好きだな」

と思いますし、やはり言葉で伝えたくなります。

 

また、がんばれなかった子でも、頑張ろうとしていたり、まだ悩みが解決できていないからこそ殻を破れていない子もいます。そういうときは先生である私の努力がたりません。もっと信頼されるように、「先生が一生懸命やってくれているから自分も頑張ろう」と思ってくれるように、こちらがもっと努力をしないといけません。

 

私なんぞの「愛している」を苦笑いしながらも受け止めて、塾に通い続けたり、卒塾してからも遊びにきてくれる生徒達に囲まれて、私はつくづく幸せ者です。

 

今日も10連休なんて縁のないおばさんは子供達に向けて一方通行の愛を送り続けます。

 

【指導事例③】小学3年生で入塾C君 なにかしらの学習障害。

f:id:SyMy:20190425170620j:plain

当塾に在籍していた学習障害のある子達の指導事例集第三回。

 

今までの事例集は下記をご覧ください↓

 

www.toarujukucho.com

 

 

www.toarujukucho.com

 

 

何度も言ってしまいますが、当塾は普通の個別指導塾で、学習障害の専門塾でもなんでもありませんし、私も専門家ではございません。

 

そんな私が講師の先生方と相談を重ねて、色々試行錯誤しながら、向かい合ってきた学習障害のある子達の指導体験を今回も紹介いたします。

 

今回は、「なにかしらの学習障害」です。

 

【C君入塾】

C君は小学3年生の時に入塾しました。

 

やんちゃに騒ぐことはなくても、時々発する言葉が爆発的に面白い、ユニークな子でした。

 

芸術家肌で、学校で描く絵はよく展示されるような子でした。

 

ただ、学校の授業中集中していないことが多かったのと、たまに自分の世界に入りすぎて(?)名前を呼ばれても反応しないこともありました。

 

そして診断は

 

「なにかしらの学習障害」

 

ええ?

 

そんなふわっとした診断あるのですか?と思いましたが、お母様から見せてもらった診断書にははっきりと「なにかしらの学習障害」と記載されていました。

同時にC君の弟も一緒に見てもらったところ、弟は「ADHD」と診断されていました。

 

 

塾では

  • 忘れ物が多い(テキスト・筆箱等)
  • 宿題のやり忘れが多い
  • 途中式を書かない(書いてと言われると書くが、言わないと忘れる)

学校のテストでは60点台~80点台というかんじでした。

 

小学校の同じクラスの子が塾にいたのですが、C君は距離をとられていました。

なぜそうするのか他の子に聞くと、「C君が物を盗む。自分の鉛筆がC君の筆箱に入っていた」というのです。

C君に聞くと、「自分の物と勘違いして筆箱に入れた。同じものを持っている」とのこと。

 

ただ、そういった事が時々あったのと、発言が突飛なことがあったので「嘘つき」と疑われてしまっていました。

 

C君はADHDではありませんが、ADHDの子の特徴として、考えが1ヵ所に集中しやすいことがあるそうです。もしかしたら、C君は友達の鉛筆が机の上に出ていて、「鉛筆」→「筆箱にしまう」ということのみに集中してしまい、「自分の物かどうか」というところにまで考えがおよばなかったのかもしれません。(よくはわかりませんが)

 

小学校のクラス内では少しいじめもあったようなので、彼は弟や弟の友達とばかり遊んでいました。

 

【中学生になって】

中学生になりたての頃、彼はとても希望に満ち溢れていました。制服を見せに授業のない日でも塾に来たり、自習をがんばったりしていました。

 

ところが、中学校でさらにひどいいじめにあいました。

特に彼のいたクラスは荒れている子が多く、学校にスカジャンを来た親がバイクで子供を堂々遅刻した時間に送って来たり、SNSで友達のウソの噂話を拡散し、それを追究されると過呼吸のフリをして倒れる女子や友達と仲のいいふりをして、友達の大切なものをトイレに流す子など。。。

 

何度も夜まで学校でクラス全体の保護者との話し合いも開かれ、とうとう担任の先生も泣いたりで、結局お辞めになってしまったそうです。

 

C君も自分より体の大きい子に暴力を振るわれ、メガネが何度も壊されていました。

 

C君の偉い所は、本当は強いのに(柔道得意)「やり返したら奴らと同じレベルになる」と言って、一切やりかえしませんでした。(心が男前なんです!)

 

お母さんにも「心配をかけたくない」と一切いじめられていることはいっていませんでした。(心が男前なんです!)

 

途中までがんばっていたC君でしたが、目に見えて成績が下がっていきました。中学1年生最初の数学のテストも9割だったのが、2割まで落ち込みました。

 

忘れ物も前よりもひどくなり、呼びかけへの反応もどんどん鈍くなっていきました。

 

友達の話だと、学校では遅刻が多く、少しでも先生に注意されたり、皆に笑われるとすぐ保健室へ行って寝てしまう。授業中も堂々と寝ていて、部活もほとんど出ていない状態だったそうです。

 

また、この頃C君の家庭環境も変化があり、母子家庭だったのですが、お母様に再婚話があがっていました。そしてC君はそれを良く思っていませんでした。精神的に不安定だったかもしれません。

 

内申点が非常に心配でした。

 

神奈川県の公立中学校では、基本的に提出物をしっかりやって期限内に提出していれば「3」、そして授業態度が意欲的で「4」、さらにテストの結果も良いと「5」という感じです。ですからテストの結果が良くなくても「4」以上は結構取りやすいです。

 

しかし、C君は提出物がまず出せません。忘れてしまうのです。そして授業は参加していないか、寝ているので意欲はないとみなされます。テスト結果も悪いです。案の定内申点は「1」か「2」になってしまいました。

 

美術も描く絵は何度も展示されているのに「2」。おそらく提出期限が守られていない上に、テストの点数が悪かったのでしょう。

 

このままでは大変だと思い、色々試みました。

 

中学の成績のつけ方と高校入試のシステムや何をしなければいけないか本人に直接説明する

 

子供は「知らなかった。言われればやったのに。」ということが多いので、なぜ成績が「3」以上にならないかなどの説明を本人に説明しました。しかし、すぐに忘れてしまうので、あまり効果はありませんでした。

 

厳しく叱る

叱ると言っても「なんでできないんだ!」みたいな叱り方ではなく、忘れ物をしたら取りに戻らせる。遅刻をしたら居残り勉強をするなど。そしてお説教もちゃんとしました。しかし、数秒後には忘れてケロリとしていて、効果はありませんでした。

 

褒めまくる

前回の自閉症の子の記事でも紹介したように、その子の良い所をとにかく見つけて褒めまくりました。これは小学校の頃からやっていましたが、中学で成績が落ちてからはより意識しました。しかし、その時は嬉しそうでしたが、自分の出来た事の記憶がすぐになくなるようであまり成績に効果はありませんでした。

 

 

www.toarujukucho.com

 

情に訴える

お母さんがC君の塾代に払っている金額や、その金額を稼ぐにはどのぐらいの時間働かなければならないか、親の苦労を具体的に説明し、情に訴えました。その時は目が潤んでいましたが、数分後ケロリで効果はありませんでした。

 

とにかく何をやっても忘れてしまい、効果がでませんでした。もうこうなったら奥の手です。

 

せめて提出物をしっかり出す作戦

 

学校の授業を一切聞いていない、塾の宿題も忘れる(来ることも忘れる)テストの点数が伸びないならば、提出物をしっかりやるしかありません。

 

塾の今まで使っていた教材はひとまずお休みし、学校の提出物を塾でやることにしました。学校のワークやプリントを塾で文句なしの状態に仕上げ、あとは提出するだけ!ということにすれば、だいぶ楽になるだろうと思いました。

 

【提出物】

提出物はただやって、答え合わせをするだけでいいものもあれば、色を分けたりなどの工夫をしなければいけないものもあります。

 

C君の場合は提出物自体を無くしてしまう事も多かったので、まず学校の提出物を塾に持ってこさせ、(忘れてきたら取りに帰らせました)毎回全てのコピーをとります。

こうすれば、失くしてもコピーを提出すればよいので、安心です。

 

そして一通り問題を解き、答え合わせをして、間違えた問題は赤で正しい答えを書き、さらに別の紙に解き直しをさせ、問題に添付します。また、なぜ間違えたのかの理由を書いたり(計算ミスをした 等)、教科書にある似た問題などを探してそれも解いた紙を添付しました。カラーペンを用意して、色分けもさせて、見やすいように工夫しました。

 

これは本当に大変でした。

 

普段学校の宿題のわからない所の質問等は受けますが、1からすべて手伝うことはしません。でも、この作業をすることで、「提出物とはここまで丁寧にする必要があるのだ」と学んでほしかったのです。

 

これで、意欲関心が低く、テストの点数が悪くても「3」以上になるはずです!

 

ところが。。。

 

 

 

C君まさかの提出せず!

C君に提出日も聞いていたので、何日も前からずっと「〇日提出だからね!」と言っていたのですが、まさかの提出せずでした。

 

しかも、「提出した?」ときいたら「した!」と言っていたのです。

 

彼曰く、「提出した記憶はあったんだけど。。。」ということでした。

 

おそるべし!なにかしらの学習障害!

 

いや、これが「なにかしらの学習障害」のせいなのか、彼の性格の問題なのかわかりませんが、この時ばかりは全身の力が抜けてへにゃへにゃ~と崩れました。

 

 

【結局】

C君には何を試みても目に見える効果はありませんでした。

ですから、引き続き提出物を塾でみながら、提出できたときは褒めるというスタンスでなんとか高校入試までもっていきました。

 

しかし、以前の記事で紹介したように、学校の先生が協力的でなく、私立の受験校を選べなかった彼に、「私立を受けない」と紙に書かせ、ハンコをおさせたのです。

 

www.toarujukucho.com

 

本来ならば、私立選びを協力するのが学校の役目だと思います。まして、学校は彼の学習障害のことも知っていました。公立を受験する子が私立を受けないメリットはありません。

 

なんとか公立高校に受かったからよかったものの、この時は中学校に落胆しました。

 

高校入試間際の頃も願書を提出したまま学校に戻ってくる道を忘れて、時間までに戻らず、学校中大騒ぎで探すことになったり、入試直前に利き腕を骨折するなど(遊んでいて)、色々大変でした。

 

それでも私は彼の良いところをほめ続けて「大好き」「信じている」「頑張れ」「いつでも頼れ」とありとあらゆる励ましをしました。

 

自閉症の子の記事の後半で紹介したように励ましや、応援を言葉にすることは本当に大切だと思うからです。

 

www.toarujukucho.com

 

C君はその後工業高校に進み、今もしょっちゅう塾に遊びに来てくれます。

中学の時よりも楽しそうで、危険物取扱の免許や色々な資格を次々取得しているそうです。部活にも積極的に参加しています。

 

 

今もしょっちゅう遊びに来てくれるのは、大変な中でも「C君のことが大好き」「C君の事を真剣に考えている」という事をちゃんと伝え続けた結果だと思っています。

 

塾の前日にも「明日塾がある」ということと「塾にもってこなければいけないもの」を電話連絡し、お母様とも面接を重ね、私なりに調べた学習障害についての資料や、学校の協力の仰ぎ方、(学校に申請するフォームがある)などをお渡ししたり等、最終的に成績を上げるという目標から提出物を提出させるというところまで目標を下げることになってしまいましたが、やれることは一生懸命やったつもりです。

 

ただ、知的障害の子や自閉症の子に試したことに少しは効果があったこともあったので、今回もなんとかなるかもと思っていたのは甘かったです。学習障害やそれぞれの個性に合わせた教育が本当に難しいと痛感しました。もっと別の塾で別の先生なら違う効果があったかもしれません。

 

本当に答えがまだみつかりません。

 

ただ、彼が今色々な資格を取れているということは、資格に興味があったからだと思います。興味があれば勉強もできるということだとおもいます。好きな事って大人でも無心にがんばれますよね。

そこにヒントがあるような気がします。

 

もっと子供たちが勉強にやりがいを感じられるようにがんばります。

【褒めて伸ばす】小出監督の指導法

中・長距離ランナー指導者の小出監督が先日お亡くなりになりましたね。

高橋尚子さんの金メダルには本当に感動しましたし、お二人の絆もとても印象深かったです。

小出監督の指導法は当時のスポーツ界では考えられないような「褒めて伸ばす」スタイル。

これ、フィールドは違えど指導していく観点では、勉強でも同じ事がいえると思います。

今回は簡単そうで間違え易い褒めて伸ばすコツを少しご紹介したいとおもいます。


「褒める」効果

褒めるということはどんな効果があるでしょうか。
褒められると嬉しくなります。
そして褒められた事について自信がつきます。
自信がつくと、人間は不思議なもので、意識がかわり、褒められている事のレベルをもっとあげようと自然におもったり、他のものも頑張ってみようという気になります。

例えば、何にも美容に興味がない人が、「爪がきれいですね」と褒められます。

「え?そんなこと思ったこともないけれど、、、お世辞かしら?」と最初におもったとしても、やっぱり気になって自分の爪を見ます。

ここで自分の爪(褒められたもの)を見ることが大事なんです。

「お世辞だわ」とか「全然きれいじゃないと思うけど」と思っても、「爪ってみられてるのね」と意識します。

そして、何度も爪を褒められるうちにだんだん本当にそう思えてくるのです。

高橋尚子さんも何度も何度も「お前は世界一になる」と小出監督に言われ続け、最初はお世辞とおもっていたのに言われ続けるうちに、本当にそうなる気がしたそうです。そして国内でどんどん結果を出し始め、世界一に。

「爪がきれい」となんども言われると、だんだんそう思えて、今度は「爪が見られているという事は手全体見られているかも」となり、ハンドケアをしだすようになります。

勉強もそうです。

以前、英語も数学も苦手で入塾した中2の子に、「今のところ英語より数学の方が得意なんじゃない?見てると練習が足りてないだけで、数学のセンスあるよ。」と言います。(入塾時、学校のテストでは数学9点英語6点。。。)

すると「へー。俺って数学センスあるんだ。」と思ってくれ、数学も英語も嫌いだったのに、数学に関してはちょっと苦手意識が薄れてくれます。それから、計算の仕方を教えて、ちょっとでもできたら(足し算レベルでも)「計算が得意だね!やっぱりセンスあるね。」といって、計算の宿題をドカンと出します。

だんだん計算が出来るようになったら、図形、関数といった風に同じ要領で褒めてやらせます。そして、「こんなに数学できるなら、英語もできるとおもうよ。だって英語って実は数学に似てるんだよ。」といって、英語もやらせていきます。最終的に彼は理系に進み、高校で常に八割九割得点しています。

最初から勉強がデキる子でも必ずうっかりミスがあります。そういう子に「もっとやれ!」「なんで満点とれないんだ」「また計算ミスしてるぞ」なんていってもなかなかなおりません。どうしてミスするのか分析ができないからです。

それよりも、「君は絶対満点とれるよ」といって、一緒に間違えた問題を解き直します。「字がきれいだね」「書き方のバランスがいいね」「式が丁寧だね」と褒めます。すると、文字や式をもっと丁寧に書こうとします。すると、いつもミスしているパターンが見えます。「いつも8と3を見間違えているね。これを直せたら満点とれるよ!」と励ますと、ミスがかなり減ります。

「計算ミスしてるぞ!気をつけろ」と言われるよりも効果があるとおもいませんか?



勘違いし易い「褒める」と「甘やかす」の違い


時々、褒めて伸ばす事と甘やかすことを勘違いしている人がいます。

褒めて伸ばす為に大事なことは、褒めることは本当の事をほめます。つまり、指導者が本当にそう思っていないといけません。嘘をついてはいけないのです。

遅刻している子に「遅刻してもいいんだよー」なんて発言するのは甘やかしです。そうではなくて、遅刻する子の他のいいところを褒めます。

例えば「忘れ物をしないのはきちんとしているからだね。君はきちんとしているのが良いところだよ。今度時間の管理をきちんとしてみたら、成績ももっとあがるから、やってみよう!」などです。

そして、言うだけでなく、毎日その子を見ます。一分でも早く昨日よりくれば、「もう早速昨日より一分早くこれたね!あと○分だ。がんばれ!」「絶対遅刻しなくなるよ」と言うと良いと思います。

そして褒めることの本当の意味は、厳しい訓練をこなさせるために褒めるということです。

小出監督の練習メニューはかなり厳しいものだったようです。選手の親御さんには見せられないような過酷な訓練を、褒めてこなさせることが強いアスリートを育てる秘密だったようです。

勉強もそうで、褒めるだけでは自惚れるだけでおわります。褒めながら、君ならやれると励まし、沢山の演習をこなさせることで良い結果につながります。褒めているからといって簡単な道へ逃がしているわけではないのです。


最後に

小出監督が良く言っていた言葉が

「他の人と比べるんじゃないよ」
「いつでも自分が今より強くなることだけを考えなさい」

だそうです。


勉強でも、「昨日の自分より、今日知識がどれだけ増えたか。」をしっかり見つめることで必ず進歩します。

他人と比較して焦るばかりで勉強が身につかないのが一番効果ありません。

正しい「褒めて伸ばす」を意識したいですね。


追記:
褒めて伸ばすに関連して↓
www.toarujukucho.com

その他、学習障害のある子達の指導事例集↓
www.toarujukucho.com
www.toarujukucho.com
www.toarujukucho.com

【スポンサーリンク】